Project Description
主題/「あなたの日本語力の本当のレベルは?」
撰文:まゆみ
「そんなつもりではなかったのに…」「どうして怒っちゃったんだろう。」「なんでそうとるかなぁ……」「だから、言ったじゃないの…」「そうじゃなくて…」など、自分の意図がうまく伝わらないような経験をしたことはありませんか。あるいは、「なんで、そんな言い方されなきゃならないの?」「えっ!どういう意味?」「嫌なこと言うよなぁ…」「なに?このメール…」など、意外なことを言われたり、反応が返ってきたりしたような経験はありませんか。そのようなこと多くが、実はつたえる側、あるいは、受け止める側の日本語力・日本語表現力不足によるものなのです。つまり、十分なコミュニケーションの基礎には、言語力があると言うことです。
学校においても職場においても、あるいは、家庭においても、コミュニケーション不足は、現代社会において深刻な問題となっています。
ここ日本でも、日本人の言語力、つまり、「日本語力の低下」と言う問題が叫ばれています。そのような時代に合わせ、「日本語」をクイズ形式に出題するテレビ番組も増えてきました。日本の日本語ブームともいえるでしょう。
そのような中で生まれたのが、「日本語を使うすべての人のための検定」と明確に掲げている「日本語検定」です。「外国人」「日本人」と言う枠を超えた理想的な検定ができました。文部科学省後援事業として行われているこの検定の受講者は、なんと40万人を超えたそうです。語彙・文法・言葉の意味・表記・漢字・敬語の6つの領域から出題されています。1級から7級まであり、大人はもちろん、小学生も受験しています。大手企業の採用基準の一つにもなっているようです。外国人のみなさんの本当の日本語のレベルを知る機会にもなる検定試験なのではないでしょうか。
4月4日に十周年を迎えたe日本語教育研究所は、「日本語」に外国人と日本人の壁を自ら作るような「外国人のための」ということばを捨て、ボーダレスの日本語教育を推進していこうと思っております。
(日本語検定についてのお問い合わせは、e日本語教育研究所台北オフィイスまで。)
内容解析/なんで
「どういうわけで。どうして。なぜ。」と言う意味の副詞です。カジュアルな会話では、「どうして」「なぜ」よりも、「なんで」が、よく使われます。
(有「因為什麼樣的原因。為什麼。為何。」意思的副詞。在輕鬆的會話中,比起「どうして」「なぜ」,「なんで」更經常被使用。)
内容解析/による
「よる」には、多くの意味がありますが、ここでは、「それを原因とする。起因する。」と言う意味の「よる」です。また、助詞の「に」に続き使われます。
(「よる」有很多意思,在這裡是「這個是原因。起因。」意思的「よる」。另外,助詞的「に」被用來接續使用。)
内容解析/ボーダレス(borderless)
「境界が薄れた状態。また、その様子。」です。特に世界経済・情報通信・メディア・環境問題など、国家の枠にとどまらない多様な事象や活動についていいます。な形容詞(形容動詞)です。
(「邊界變淡的狀態。或是那個的樣子」。特別是在世界經濟・資訊通訊・媒體・環境問題等,不限於國家的界限無止盡之多樣的事情現象的活動。な形容詞(形容動詞)。)
なんでいつも兄弟げんかするの!!やめなさい!!
(為什麼兄弟老是吵架呢!!給我停止!!)
濃霧による欠航だそうです。
(聽說因為濃霧的關係飛機停飛。)
今回の受賞作は、ボーダレスが進む多民族社会を描いたものです。
(這次的受獎作品是描述推動無國界的多民族社會的作品。)